デスクトップPC自作 電源ユニット選定「Antec HCG850 GOLD」を選択

下記記事に続いて、デスクトップPC自作のパーツ選び、今回は電源ユニットの選定です。

デスクトップPC自作 グラボ選定 「SAPPHIRE PULSE RADEON RX 570 8G GDDR5」を選択
デスクトップPC自作のパーツ選び、今回はグラフィックボードの選定です。 24fps、30fpsの動画を60fpsに補間するFluid Motion機能を重視してRadeonを選び、その中でフルHDゲームやVRに対応可能でコスパが高いRX570を選択しました。

電源ユニットはその名の通り、各パーツに電源を供給する機能を担っています。

処理速度等に直接影響するわけではないので、地味な役割な気もしてしまいますが、低品質な電源ユニットを使うとパーツの寿命を縮めたり、電源が故障する時に他のパーツも巻き添えにしてしまうこともあるそうで、品質や信頼性が良い製品を選ぶ必要があります。

結論

最初に結論を言うと、Antec の HCG850 GOLDを選択しました。

HCG GOLD | 株式会社リンクスインターナショナル
80PLUS GOLD認証取得 高効率小型電源ユニット小型システムに最適な奥行140mmのコンパクト設計静音性に優れた120mm自動回転数制御ファン搭載低負荷時にファン回転数を停止させるHYBRID MODE全てのコンデンサに日本メーカー製コンデンサを採用優れた変換効率と低ノイズを実現するフルブリッジLLCとDCtoD...

この製品を選んだポイントは下記の通りです。

・製造(OEM先)は電源ユニットの信頼性に定評のあるSeasonic
・安心の10年保証
・電源容量は850W
・80 PLUS GOLD認証
・セミファンレス機能をオンオフ切り替え可能
 (個人的には低負荷でもファンが回っていて欲しい)
・フルプラグイン式でCPU補助電源ケーブル、コネクタが2つずつ有り(X570マザボで8pin+4pin必要)
・最安値16,000円程度で若干高め(だが、Seasonic 製の安心料と考えれば許容可能)

私の電源ユニット選定方針

参考にしたサイト

色々と調べてみましたが、下記サイトが特に参考になりました。

【自作PC】電源ユニットの選び方を自作経験者がガチ解説する
自作PCについて調べると「電源をケチるのはやめておきたい。」「電源ユニット選びは非常に重要。」というアドバイスが見つかる。ではどうやって電源ユニットを選べば良いのか。本記事では20台以上の自作歴がある筆者が、初心者にも分かりやすいように「電源ユニットの選び方」を大マジメに解説したい。
おすすめの電源ユニット10選+α:低予算からハイエンドまで
自作PCをやるなら、電源ユニットは出来れば自分で選んだみたいものですが...やっぱり「選ぶ要素が多くて面倒くさい、オススメを知りたい。」と思ってしまう人も少なくない(悩む要素が多い = 自作PCの楽しいところですが)。というわけで、20台以上の自作歴がある筆者が、予算と容量別におすすめ電源ユニットを紹介する。

他のパーツ選びの際にも、こちらの「ちもろぐ」はちょくちょく参考にさせて頂いているのですが、特に電源ユニットに関してはものすごく分かりやすくまとまっていると感じました。

電源容量 ~余裕を見て消費電力見積もりの2倍程度を確保~

電源ユニットを選ぶ際はまず最初に電源容量を決める必要があります。

負荷率が高いと電源効率が落ちてしまったり、温度が上がってファンの騒音や、電源ユニットの寿命低下につながる場合があるので、できれば各パーツの消費電力の合計の2倍程度の容量があると良いようです。
調べていると、通常の使い方だと全パーツがフル稼働という場面はまず無いので2倍というのは過剰だ、という意見も見かけましたが。

私としては2倍程度の余裕があったほうが安心できると思います。(あまりにも余裕を取りすぎて負荷率が低すぎるとそれはそれで電源効率が落ちるデメリットがありますが。)

各パーツの消費電力の見積もりですが、下記のような見積もり用のサイトを利用するのが手っ取り早いです。

PC電源容量計算
自作やBTOパソコンの電源選びにおすすめの電源容量計算ツールです。12V・5V・3.3Vの各電圧系統に分けての出力計算や、12V系統のシングルレーンやマルチレーン方式(2~4系統)の電源ユニットに対応した電源容量出力表の自動計算など。

↑非常に細かく入力可能です。若干入力が面倒かもしれませんが、説明含めて有用なサイトだと思います。

Power Supply Calculator - PSU Calculator | OuterVision
Power Supply Calculator - Select computer parts and our online PSU calculator will calculate the required power supply wattage and amperage for your PC.

↑英語のサイトです。こちらも細かいパーツまで入力可能です。

電源容量計算(電源電卓)電源の選び方|ドスパラ通販【公式】
電源容量計算(電源電卓)電源の選び方 BTOパソコンの通販ならドスパラ【公式サイト】をご利用ください!BTOパソコンを中心としたカスタマイズパソコンの通販サイトです。パソコンショップも全国展開中!!

↑入力項目が少ないので、サクッと見積もれますが、低めに出そうです。

 

さて、私の場合は主なパーツ構成は下記を考えています。
右の列には上記サイトを参考にざっくり消費電力も載せておきます。
(※CPU、グラボ以外は各製品の正確な数字の把握は難しいため目安程度の数字です。)

CPU AMD Ryzen 7 3700X 65W
グラボ Radeon RX570 150W
マザーボード X570 AORUS PRO 30W
HDD 3台 90W
光学ドライブ BDドライブ有り 30W
メモリ DDR4 16GB×2枚 10W
SSD M.2 SATA 1枚 5W
合計   380W

当然CPU、グラボのウェイトが大きいですが、HDD、光学ドライブも意外と消費電力が大きいようですね。
ただ、何台も積んでそれがフル稼働する状況はあまりないのでやや過剰見積もりになってしまうかもしれません。
合計380Wに、ファンやUSB機器など含めて400~450Wくらいでしょうか。

この2倍程度ということで私の場合は850Wの電源を選ぶことにしました。

750Wと迷いましたが、HDDの増設やグラボの多少のグレードアップにも耐えられるだろうという目論見もあって850Wにしました。

850Wクラスとなると、電源効率は80 PLUS Gold以上、ケーブルもフルプラグイン式のものが多いのでそのあたりは特に考える必要は有りませんでした。

セミファンレス ~不要、あるいはオンオフ切り替え可能な方が良い~

次に気にしたのがセミファンレス機能です。

最近は静音性のために、低負荷時はファンが停止するセミファンレス機能を搭載した製品が多くあります。

個人的にはセミファンレス機能は不要です。
付いていたとしてもオンオフ切り替え可能な製品が良いです。

というのも、このセミファンレス機能は温度ではなく負荷率が低い時にファンが停止する仕様が多いようなのです。
特に電源容量に余裕を見ている場合、ファンがずっと停止した状態になってしまう可能性があります。
メーカーもそのあたりは考えておりすぐに故障するようなことはないでしょうが、稼働中の平均温度が上がればコンデンサ等の寿命を縮めることになるかもしれません。

また、電源ユニットのファンが回ることで、多少なりともケース内のエアフローが良くなる効果も期待できるので常時回っていたほうが個人的にはうれしいです。

Antec の HCG850 GOLDはセミファンレス機能が付いていますが、オンオフを切り替えることができます。

コネクタ、ケーブル ~X570搭載マザボはCPU補助電源が8pin+4pin必要?~

次にコネクタ、ケーブルですが、850Wクラスの製品ではフルプラグイン式のものが多いです。
フルプラグイン式なら、必要なケーブルのみつなぐことで配線をすっきりさせることができるので、そこは問題無しです。

コネクタの数に関してもよほどたくさんのパーツを繋がない限りは足りなくなることは少ないと思います。

ただ、一点気になって調べたことがあります。
それはCPU補助電源(EPS12V電源)で、通常は8pinが1本で足りるイメージだったのですが、X570搭載マザボには8pin+4pinを挿す製品が多いようです。
私が選んだマザーボードの「GIGABYTE X570 AORUS PRO」もCPU補助電源は8pin+4pinでした。

調べた所、8pinのみでも動く、オーバークロック等しないなら大丈夫というコメントも見かけたのですが、推奨としては両方挿した方が良いようです。

850WクラスだとCPU補助電源ケーブルが2本ついている事が多いですが、もう少し容量が少ない製品だと1本しかなかったりするので、この点は確認しておいた方が良いと思います。

また、電源ユニット側のCPU補助電源のコネクタは1箇所で、ケーブルの先が2つに分岐しているという製品もありました。
SATA用の電源などもたくさん分岐しているので、たぶん問題ないのでしょうが、消費電力が大きい箇所なのでコネクタ、ケーブルが2つずつある方が個人的に安心かと思いました。

Antec の HCG850 GOLDはCPU補助電源のコネクタ、ケーブルともに2つずつ付いています。

メーカー ~製造(OEM先)も気にしたい。Seasonic製が安心。~

冒頭にも書いたとおり、低品質な電源ユニットは故障の際に他のパーツまで巻き込む可能性があるようなので、特に信頼性を気にしたいパーツです。

信頼性の高い製品を探す方法としては、メーカー、あるいは製造(OEM先)で選ぶのが一番良いと思います。
長期間使用したときの耐久性などは、個別製品のレビューではなかなか分からないからです。
すぐ壊れるような製品はレビューで見つけられると思いますが。

信頼性の高いメーカーと言えば、Seasonicが圧倒的に評判が良い印象です。

それ以外だとCorsair、Antec あたりは割と信頼性が高いイメージがあります。

ただし、CorsairやAntecの製品は基本的に別メーカーのOEM製品のようです。
同じCorsairの製品でも、色々なメーカーで製造されたものがあります。

従って、信頼性の高い製品を選ぶなら製造元(OEM先)も気にすると良いそうです。
とはいえCorsairやAntecなどのOEM元の側でも、ブランドの評判を落とさないためには変な製品は出せません。
おそらく、品質の評価はしっかりと行った上で販売していると思うので、実際の製造メーカーまで気にせずにブランドで選ぶのも悪くないかもしれません。

OEM先まで気にする場合は、下記のようなサイトが参考になります。

PSU Review Database - RealHardTechX
Power Supply Platform Database - see which PSUs share the same design inside.
A database of PSU OEMs and the platforms they use, and also a hub for power supply news.
Power Archives - Hardware Secrets

また、OEM先のメーカーがどんな所かということに関しては、例えば下記のサイトを参考にしました。
その他、メーカー名でググってなんとなくの評判を調べたりしました。

PC用電源OEM元 - JUNKWIKI(ジャンクウィキ)

私が最終的に選んだAntec の HCG850 GOLD もSeasonic 製であることが分かります。
色々なメーカーがあり正直難しいので、迷ったらやはりSeasonicが安心ではないでしょうか。少し価格は高めになると思いますが。

他に候補として検討した製品

Antec HCG850 GOLD 以外に候補として検討した製品を紹介します。

Toughpower Grand RGB 850W Platinum (PS-TPG-0850F1FAPJ-1)

Thermaltake「TOUGHPOWER GRAND RGB PLATINUMシリーズ」製品情報
80PLUS PLATINUM認定取得。256色発光対応のファンを搭載し日本メーカー製105℃コンデンサを採用した電源ユニット

この製品は最後まで候補として残っていました。
最安値14000~15000円と80 PLUS Platinum 850Wの電源ユニットとしてはかなり安く、コスパが良いです。(ただし、11/12時点では18000円強に値上がりしています。)
セミファンレスのオンオフや、CPU補助電源コネクタ数など私の要望も満たしています。
最終的にはOEM先がSeasonic ではないという点から、選びませんでした。

◎80 PLUS Platinum 認証
○セミファンレス機能付き(オンオフ切り替え可能)
○CPU補助電源のコネクタ、ケーブルともに2つずつ有り
△OEM先は Enhance Electronics (評価は可もなく不可もなく程度?)

Toughpower Grand RGB 850W Gold (PS-TPG-0850FPCGJP-R)

Thermaltake「TOUGHPOWER GRAND RGB GOLDシリーズ」製品情報
80PLUS GOLD認定取得。256色発光対応のファンを搭載し優れた安定性を実現する電源ユニット

最安値11000円程度の時も有り、80 PLUS Gold 850Wの電源ユニットとしてはとても安く、こちらもコスパが良いです。(ただし、11/12時点では14000円程度に値上がりしています。)
OEM先の評判が微妙だったのと、CPU補助電源のケーブルが1本(分岐してコネクタは2つあるが)だったため、選択肢から外しました。

○80 PLUS Gold 認証
○セミファンレス機能付き(オンオフ切り替え可能)
△CPU補助電源のケーブルは1本で、分岐してコネクタが2つ有る
△OEM先は Sirtec (そこまで評判良くない?)

Corsair RM850x (CP-9020180-JP)

RM850x | 株式会社リンクスインターナショナル
80PLUS GOLD認証取得 850W高耐久電源ユニット奥行160mmでコンパクトになった2018年モデル全てのコンデンサに日本メーカー製105℃コンデンサを採用自動回転数制御対応140mmライフルベアリングファンファンレスオペレーションに対応したZero RPM Fan Mode50°Cの過酷な環境下にも耐えるサー...

最安値12000円程度の時も有り、80 PLUS Gold 850Wの電源ユニットとしてはコスパが良いです。
Corsair の電源ユニットは今も使っていて7年間全く問題が無かったので個人的な信頼度は高いのですが、セミファンレス機能のオンオフ切り替え不可という点がネックでした。

○80 PLUS Gold 認証
○CPU補助電源のコネクタ、ケーブルともに2つずつ有り
△OEM先は CWT (評価は可もなく不可もなく程度?)
× セミファンレス機能付き(オンオフ切り替え不可)

まとめ

まずパーツ構成から、必要な電源容量を850Wと見積もました。
その中から製造がSeasonic で信頼性が高いこと、セミファンレスのオンオフ切り替え可能、CPU補助電源のケーブルが2本あるなど機能面の要望も満たしていたため、Antec の HCG850 GOLDを選びました。

ライバル製品に比べると若干価格が高いですが、信頼性を重視する場合は選択肢として考えても良い製品だと思います。

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