「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」というアニメがとても素晴らしい作品で、すっかりハマってしまいました。
本作の舞台は新潟県三条市をモデルにしているという事で三条市に訪れてみたいと思っていたのですが、折よく舞台となった一ノ木戸商店街とコラボしたスタンプラリーが開催されるという事で2月初旬に「聖地巡礼」してきました。
「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」について
「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」は2022年秋から放送されたオリジナルアニメ作品です。(以下DIYアニメと記載します。)
女子高生がDIY部を舞台に色々な物を作りながら、成長したり、自分の好きな事を見つけたり、自分の居場所を見つけたり、そんな様子を優しく、温かく描く物語です。
可愛らしく魅力的なキャラクター達、ほっこり心温まる物語、心情を巧みに表現する演出・作画、素晴らしき音楽にすっかり魅せられてしまい個人的には2022年でもトップクラスに好きな作品になりました。
特に作画について、線は少なくても丁寧で魅力的な絵柄、時に可愛らしく時に驚くほど滑らかでリアルなキャラの動作、表情や所作による心情表現、柔らかいタッチの背景と淡い色使いによる優しい空気感、最近のハイクオリティ作品とは違うベクトルで素晴らしいものでした。
また、OPの出来栄えも特筆もので、曲にも映像にも可愛さ、楽しさが詰まっており、ついつい繰り返し見たくなる中毒性がありました。
まだ見ていないという方は是非一度見てみることをオススメします。
コラボスタンプラリー「D.I.Y(だいすき!・一ノ木戸商店街へ・ようこそ!)」
そんな素晴らしいDIYアニメですが、その舞台は新潟県三条市をモデルとしているそうです。
嬉しいことに三条市の方々も本作を好意的に見てくれたようで、2023年2月1日から28日まで舞台としても登場した一ノ木戸商店街でコラボスタンプラリーが開催されています。
また、三条市の公式観光サイトでは作中で登場した場所についてまとめられています。
「これは行くしかない!」と思い立ち、スタンプラリー開始早々の週末に三条市に行ってきました。
新幹線が停まる燕三条駅からJR弥彦線で1駅、一ノ木戸商店街の最寄りの北三条駅に到着です。
さすが新潟、雪がそこそこ積もっていました。歩道は除雪されている所が多かったですが、所々雪の中を歩く必要があったので冬には防水性の高い靴で行くほうが良いですね。
北三条駅から一ノ木戸商店街までは徒歩で10分くらいです。
まずは、シェアスペース&ライブラリー 燕三条トライク。たくみんが入部する2話で登場した交差点の場所ですね。
道路が赤茶色なのは雪を溶かす消雪パイプで散水される地下水の鉄分によるものだそうです。
ここにはやっぱりたくみんのキャラクターパネルが、分かっていますね(笑)
振り返って商店街の方に進むと「かどいち」の文字が、これも作中に登場していました。
この交差点の歩行者用信号はあまり見かけない横向き。
気づいていませんでしたが、見返すと作中でもちゃんと横向きになっていました。
商店街の街灯、なんだかオシャレなデザインでした。
スタンプラリーの台紙を頂くために、星野園に向かいます。
台紙はTREEと星野園の2箇所で配布していますが、TREEは11:00から、星野園は9:00からの営業なので朝から回る場合は星野園からスタートすると良いと思います。
こちらでは茶葉や珈琲豆などを売っていました。
他にもスタンプラリー目当てのお仲間もちらほら集まっていました。シャイなので話しかけられませんでしたが。。
次はカネギフルーツへ向かいます。
8話ではこのお店が登場し、11話ではここのフルーツサンドを食べるシーンがあり、とても美味しそうだったので是非行ってみたいお店でした。
あと、Blu-ray2巻の特典映像でもせるふ役の稲垣さんがここのフルーツサンドを食べていましたね。
店内にはDIYアニメのぬいぐるみやイラストに加えて、親切にもどのキャラがどれを食べていたかという情報まで書いてくれています。
フルーツサンドは人気で売り切れてしまうこともあるらしいので早めに行くと良いかもしれません。電話で取り置きもお願いできるようです。
私は2日間で4つも買って食べてしまいました。
メロンのジューシーさがヤバかったです!他のフルーツサンドもクリームが控えめな甘さでフルーツの美味しさが引き立って美味しかったです。
常食するには少しお高いですが、たまに食べると贅沢気分が味わえそうです。
引き続きいくつかのお店でスタンプを押してもらったり、キャラクターパネルを探しながら商店街をうろうろしました。
笹庄洋装店でぷりんを発見。
こちらではホッカイロを頂いた上に、ぷりんと一緒に記念写真を撮ってもらいました。
なんとも温かい心遣い、ありがとうございました。
ツルサでジョブ子発見。
こちらでは「どこから来たの?」から始まり、色々お話しをさせて頂きました。
オススメの観光場所として、「まちやま」や「三条鍛冶道場」を教えてもらい、さらに三条市を楽しむきっかけになりました。
かつぼ屋のいちご大福もここでオススメされて食べてみたのですが、これが絶品でした。
FreeDomCompanyでくれい部長を発見。
古着屋ロマンティでしーを発見。
ここは12:00時から営業だったようで、最初はしーが発見できなかったのですが後でもう一度商店街にきた時に発見しました。
むじん商店、その名の通り店員さんがいない無人販売所です。
ここには「燕三条鉄入珈琲」「燕三条鉄アイス」「燕三条鉄饅頭」のDIYコラボデザインの商品が売っています。
アイスと饅頭は冷凍だったので、珈琲だけ買って帰りました。
珈琲には追い鉄用の粉が付属しており、これを入れるとかなり鉄感がでます。
スタンプラリーの締めはTREE。こちらは古民家を利用したカフェ、レストランで建物自体趣きがあります。
隣のハーメルンの館という建物も外に螺旋階段がついていて目を引くデザインです。
TREEにはせるふがいました。
これで6人全員のキャラクターパネルを見ることができました。
スタンプも無事6つ揃い、色紙を頂くことができました。
素敵なイラストですね。
「ようこそ三条市へ!!」くらげさんに歓迎されているみたい(笑)
TREEでは、ブリスケットチーズバーガーを頂きました。
なかなかの厚み!スモークが効いたお肉が香ばしく美味しかったです。
店内も素敵空間でした。
DIYアニメのコラボ卓上七輪も置いていました。
これにてスタンプラリーは完了。
商店街の中だけなので2~3時間もあれば気軽に回ることができると思います。
※キャラクターパネルを置いているお店は随時変わっていくそうなのでご注意ください。
アニメの舞台を見られた事に加えて、初めて訪れた三条市の魅力に触れることができたので行って良かったと思います。また、一ノ木戸商店街の方々が好意的に迎えて下さったり、twitterでも地元の方々が情報を伝えてくれたり、DIYアニメから温かい繋がりができていくようで嬉しかったです。
twitterで他のファンの方々の感想を見ていても、商店街の方々が温かく迎えてくれたと嬉しそうな声が多く見られました。
企画するのは色々と労力がかかることだと思いますが、今後もこのようなイベントが開催されて、DIYアニメと三条市が盛り上がっていく事を期待したいですね。
その他の聖地
商店街以外で見てきた聖地も紹介します。
一新橋
1話の冒頭で描かれている橋です。
一ノ木戸商店街に並行している五十嵐川にかかる橋で、商店街から歩いてすぐに行くことができます。
私が行った時には雪がたっぷり積もっていて堤防や土手に入りませんでした。
OPで皆が歩いている堤防もこの付近だと思います。
これとよく似た建物が描かれていました。
八幡公園
4話でせるふとぷりんの回想シーンとして登場した場所です。
幼い頃の2人がとても可愛らしいシーンでした。
8話でフルーツサンドを食べていた東屋もここですかね。
北三条駅から、一ノ木戸商店街とは逆方向に10分弱歩いた所にあります。
この辺りの線路は高架になっていて、その下がずっと歩道になっています。
雪が多い土地故の工夫でしょうか。
この道中に作中でも描かれていた工具マンホールを見つけました。
全てのマンホールが工具マンホールという訳ではなく、むしろレアな印象です。
よく見かけたのはこちらのひまわりと松が描かれたマンホールでした。
ステージえんがわ(三条スパイス研究所)
7話、8話と、2話連続みんなでカレーを食べていた場所です。
北三条駅のすぐ近くにあります。
三条スパイス研究所という気になる店名もあいまって、ここも是非訪問して食事したいと思っていた場所です。
作中でも描かれていたビリヤニを頂きました。
カレーやスパイスおかず、ライタ(ヨーグルトソース)を少しずつ混ぜて、味変を楽しみながら頂く事ができます。
同じビリヤニでもカレーは複数種類から選ぶことができるということで、私はトマトと豆のカレーにしました。
さすがスパイス研究所というだけあって本格的、初めて食べましたがとても美味でした。
こちらにはせるふとぷりんのキャラクターパネルに加えてファンノートが置いてありました。
ファンノートは、DIYアニメが大好きな人がたくさんいる事が実感できてとても良かったです。
グッズも机の上にびっしり並んでいました。
ここは三条市でも一番DIYアニメを感じられる場所かもしれないですね。
食べ物など
三条市名物のカレーラーメン、更科というお店で頂きました。
カップ麺にもあるくらいですし、カレーとラーメンが合わない訳がないですよね。
上に乗っているお餅も良い感じで美味しかったです。
結愛家で食べていたような中にご飯が入っているものなど店によって個性があるようなので、他のお店でも食べてみたいです。
新潟名物の笹団子です。
DIYアニメの4話、ぷりんの「笹団子貸して」という迷言が印象的で、これも是非食べたいと思っていたものです。
今回のスタンプラリーの対象店ではないですが、近くの「むさしや」というお菓子屋さんで買いました。
笹に包まれていて、中にあんこが入っている素朴でシンプルに美味しいお団子でした。
笹の香りも良かったです。
こちらは作中で手土産として登場していた六角凧サブレ。
三条市が発祥という六角形の凧、「六角巻凧」を模したサブレです。
タコではなくイカと読むらしいのですが、サブレの方は六角タコサブレのようですね。
6月には三条凧合戦というイベントもあるようで、昨年の三条凧合戦にはせるふの顔が描かれたDIYコラボ凧も登場したとか。そちらも一度見てみたいです。
その他にも色々とお土産を買って帰りました。
その他に訪れた場所
まちやま
ステージえんがわの近くにある施設で、中には図書館や鍛冶ミュージアムがありました。
図書館は老若男女たくさんの人で賑わっており、市民の憩いの場という雰囲気でした。
私は鍛冶ミュージアムの方を見学してきました。
多種多様な金属製品や、それらの製品が材料からどのように形状変化して出来上がるのかを見ることができます。
なお、館内の写真を撮るには受付でお願いして撮影許可証を貰う必要があるのでご注意ください。
刀コーナーもありました。
日本刀の煌めきは魅力的で格好いいですね。
三条鍛冶道場
こちらもステージえんがわからほど近い施設で、鍛冶体験をすることができます。
鍛冶ガールのキャラクターパネル、ここ以外にも三条市の色々なところで見かけました。
五寸釘からペーパーナイフを作る鍛冶体験をさせて頂きました。
釘を熱して、ねじったり叩いたり削ったり、だんだんと形が変わっていって面白いです。
普通の釘がこんなペーパーナイフになるなんてびっくりでした。
費用は1000円で普段なかなか縁が無い鍛冶仕事の雰囲気を味わうこともできるので、時間があればオススメです。
他に包丁研ぎ体験や和釘作り体験もあるようです。
三条歴史民俗産業資料館
三条市の暮らしや文化、産業の歴史に関する展示を見ることができます。
入館料は無料ですが、展示内容は充実していてなかなか楽しむことができました。
「遺跡発掘調査速報展2023+なんだ、コレは!三条市の日本遺産2」という展示コーナーがあり縄文土器や土偶の展示がありました。
土偶・岩偶グランプリという人気投票も開催されていたので1票投じてきました。
八木ヶ鼻温泉 いい湯らてい
twitterでTREEさんがオススメしているのが目に入ったので、最後に八木ヶ鼻温泉 いい湯らていに行ってきました。
ここは市街地から離れており、車かバスなどに乗る必要があります。
今回は公共交通機関で来たのでバスを利用しましたが、本数が少ないので何時のバスで帰るかしっかり計画しておいた方が良さそうでした。
道中、バスの窓から川に白鳥が集まっているのが見えました。
「白鳥の郷公苑」というのがあるようですね。
バスなので寄り道は無理でした。
こちらがいい湯らていです。
背後の断崖絶壁が八木ヶ鼻です。
露天風呂からも雪化粧した絶景を眺めることができて、とても良い気分で温泉を楽しむことができました。
この辺りは市街地よりも雪深く、一面雪に覆われた景色を楽しむこともできました。
1m以上ありそうな巨大なつららもありました。
その他
あちこちで見られるつららがきれいでした。
冬の北陸は観光しづらい季節かと思っていましたが、雪景色といい、冬には冬の良さがありますね。
樹脂かガラスで覆われている信号が気になりました。
雪や氷がくっつきにくいようにしているのでしょうか。
帰り際の燕三条駅です。
ちょうど夕焼けの時間帯でした。
きれいな夕焼け空、事前の天気予報では心配していたのですが思った以上に天気に恵まれました。
教会のような建物の窓越しの夕日。
夕日の反対側にはまん丸い月、こちらもきれいでした。
まとめ
スタンプラリー開催に背中を押される形で三条市へ行ってきましたが、スタンプラリーやアニメに登場した聖地、それ以外の観光やグルメも含めてとても満喫することができました。
DIYアニメと三条市のコラボ推進やスタンプラリー開催に尽力された方々、ありがとうございました。
とても良い所でしたし、大崎山公園、野積海水浴場など回れなかった聖地も残っているのでまた訪れたいと思います。DIYタクシーも今回遭遇できなかったので再チャレンジしたいです。
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