どうも、さとうのすけです。
趣味と娯楽について綴るブログ「ごらくびより」、初投稿です。
いきなりですが、近々石垣島、波照間島に旅行します!
「波照間島で南十字星を見る」というのがこの旅行の目的の一つです。
南十字星というのは「みなみじゅうじ座」という星座の通称で、天体観測に馴染みがなくても名前だけは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
みなみじゅうじ座は、4つの明るい星が十字の形に並んだ小さな星座です。
天の南極に近い位置にあるため、南半球からは見やすいのですが、日本では緯度の低い沖縄や小笠原諸島など限られた地域からしか見ることができません。
波照間島は日本最南端の有人島なので、日本では一番南十字星が見やすい場所と言えるでしょう。
波照間島に南十字星を見に行くにあたって、色々下調べしたので、「波照間島で南十字星を見る方法」についてまとめてみました。
南十字星を見るのに適した時期、4~5月がオススメ
波照間島で南十字星を見るのに適した条件は以下の通りです。
時期:1~6月(4~5月がベスト)
時間帯:時期によって異なる(4~5月だと夜21時~24時頃)
月齢:新月の前後がベスト
波照間島で南十字星を見ることができるのは1月~6月です。
ただし、日本では一番条件が良いといっても、水平線からそれほど高く昇る訳ではなく、見られる時間帯も限られています。
見られる可能性が高いのは南十字星が南中する(真南方向に見えて水平線から最も高く上がる)時刻付近です。南中時刻から2時間以上ずれるとまだ昇っていなかったり、沈んでしまったりします。
水平線付近は空の透明度が悪いため、なるべく高度が上がっている南中時刻を狙うのがおすすめです。
南中時刻は時期によって異なり、1月だと明け方近く、6月だと夕暮れ後になります。
時期ごとの南中時刻を以下に載せます。(波照間島星空観測タワーのホームページより引用)
1月01日 6:30頃
1月15日 5:30頃
2月01日 4:30頃
2月15日 3:30頃
3月01日 2:40頃
3月15日 1:40頃
4月01日 0:30頃
4月15日 23:40頃
5月01日 22:30頃
5月15日 21:40頃
6月01日 20:30頃
6月15日 19:40頃
南中時刻が早すぎると空が暗くなり切らないですし、遅すぎると時間的に起きているのが大変ですので、4~5月がベストと思います。
また、4月、5月は石垣島-波照間島間の船便の就航率も高く、梅雨前なら天気も比較的安定している時期のようですので、そういう意味でもベストシーズンと言えるのではないでしょうか。
月齢も気にしよう、新月前後がベスト
もう一つ重要な条件は月齢です。
都会に住んでいる方はあまりピンと来ないかもしれませんが、月ってすごく明るいんです。
私は星がよく見える田舎出身なのですが、真夜中に星を見ていて、月が昇ってきた時は「眩しいっ!」って思うくらい明るいです。
街明かりが少ない場所でも、月があると空全体が明るくなって、見える星の数も全然変わってしまいます。
南十字星が見える時間帯に満月付近の大きな月が昇っていると、南十字星も見えづらくなってしまいますし、満天の星空を楽しむのも難しいです。
なので、旅行の日程を決める時に是非月齢も気にしてみて下さい。
例えばこちらのページに月齢と月が昇る時間、沈む時間が載っています。
可能なら、新月の前後±4, 5日くらいがベストです。
それが難しい場合はなるべく満月付近を避けると、月が沈んでいる時間帯は綺麗な星空を楽しむことができます。
南十字星の見つけ方
方角、高度から当たりをつけて探す
まず、南十字星はかなり低空の水平線近くに見えるので、南側の空が開けていて、できれば水平線まで見える場所で見るようにしましょう。
南十字星の探し方について調べると、周囲の星座を目印に探す方法が紹介されていますが、そもそも他の星座も分からない人には難易度が高いかもしれません。
むしろ方角と高度から当たりをつけて探す方が簡単ではないかと予想しています。(未検証ですが。)
波照間島で南十字星を見る場合は、南中時刻前後に見ることになるため、ほぼ真南の方向に見えます。
また一番上の星(ガクルックス)でも高度10度弱と低いため、真南の方角、水平線のすぐ上、と当たりをつけて探すのが手っ取り早いと思われます。
真南の方角については、北極星を見つけられる場合はその180度反対側を見れば良いです。南十字星が見える時間帯には北斗七星が見えているはずなので、北斗七星を目印にすると北極星を探すことができます。北極星が分からない場合はスマホのコンパスのアプリ等を利用すれば方角を知ることができます。
高度の目安としては、腕を伸ばして自分の拳を見るとその長さがだいたい10度くらいになると言われています。
ですので腕を伸ばして、自分の拳の下の端を水平線に合わせると、拳の中に南十字星がだいたい収まるイメージになります。
尚、南十字星の中で一番低い星(アクルックス)は非常に低空のため水平線付近の透明度が悪いと見えないことが多いようです。
アクルックスは見えるか分からない前提でまずは上の3つの星を探しましょう。
一番上の星(ガクルックス)は赤っぽい色をしているので、星の色も気にしてみると良いでしょう。
また、starwalkのような星座アプリ等も併用して、周囲の星の並びも参考にしながら探すとより分かりやすいかもしれません。
ツアーに参加する
自分で探すのは難しそう、という方はツアーに参加するのも良い手だと思います。
例えば、星空観測タワーで星空ガイドが行われています。(夜の開館は不定とのことなので、事前に問い合わせた方が良いでしょう。リンク先をご参照ください。)
また、他にも天体観測ツアーがあるようです。
ツアーの場合は時期によっては開催時間中に南十字星を見られない場合もあると思いますので、事前に確認した上で参加すると良いでしょう。
ちなみ4月下旬から6月中旬までは星空観測タワーの営業時間中(19:00~21:00)に見えるようです。
以上、「波照間島で南十字星を見る方法」でした。
多少なりとも、波照間島に行く人や、南十字星を見てみたい人のお役に立てば幸いです。
私も南十字星が見られるよう、天気に恵まれることを祈るばかりです。
コメント